新人看護師1年目で3回転職して学んだこと

新卒の1年間で3回も転職した澤田さん東京都在住・澤田さん(仮名)・30歳・看護歴8年目

「3年は耐えなきゃダメ!」
仕事は耐えて、苦労して、失敗して、成長すると教えられてきた。
だから耐え続けようと思っていた。

でも私は新卒の1年目で、3回転職した。

そこで学んだのは「3年も耐える必要がない」ってこと。
今の病院が嫌なら、今すぐ辞めたほうがいい。

不幸にも新卒で耐え続けている人達に、それを伝えたくてこの記事を書くことにした。
興味があれば読んでみてください。

1年目で4つの病院を転々

私は看護師になってから合計4つの病院を転々とした。

かなり無茶したと思う・・。

でも学生のころの私は、目立たない無難なタイプだった。

高校の頃はいたって普通。
勉強は平均くらいで、部活はちょっとがんばって演劇部の副部長をやってみたり、たまにボランティアセンターで活動したり、そこそこ頑張ってる普通の女子。
看護学校に入る前の私(演劇部の集合写真。わたしは右端)

看護学校はガムシャラだった。
異常な量のレポートをカフェイン過剰摂取で徹夜して書いたり、実習ではゴミクズのように罵倒されながらも這いずり回って勤め上げたり、絶対に落とせない試験を1日10時間の勉強でギリギリ通過したり、いつも泣きながら鼻水垂らして必死だった。
そんな努力もあってか、看護学校での成績は中の上くらいを何とかキープ。

看護師になっても、そこそこ頑張って、そこそこ忙しく、そこそこの給料で、そこそこのポジションになって、そこそこ後輩に慕われれば良いかなって、簡単に考えてた。
看護学校の戴帽式(戴帽式。この頃が一番楽しかったかも・・)


1回目の職場。5ヶ月で退職

新卒で入職したのは、大きな総合病院。
実習でお世話になった所。
新卒で入職した病院(病床700・27診療科・3部門の巨大病院・・)

入職の理由は単純だった。
受かったから。
なんとなく面接を受けたら内定が出て、入職した感じ。あまりにもアッサリ内定が出たので、他の病院は調べもせず。一般学生の就活が50社~100社も面接を受けて地獄のような辛さというニュースを横目で見ながら、「就活カンタンすぎ(笑)看護師になって良かった(笑)」なんて不謹慎にも思ってた。

だけどこれが大失敗だった。
配属された脳外科で働くと、そんな甘い考えが一発で吹き飛んだ。

新人は見学からなんだけど、鬼のように忙しい先輩たちの後ろをついて回るだけで邪魔者感がハンパなくて、みんなが忙しそうにしてるのにウロウロするだけで「わたし何やっているんだろう・・」っていう無力感がすごかった。

業務に入ってからは、ミスが許されない空気が辛くて、ヤバいくらいにストレスだった。
急性期で危篤状態に近い患者さんが多かったのも、さらにプレッシャーだった。

私は看護師に向いてなかった・・。
悩みに悩んだ末、4ヶ月目で師長に辞めたいと言った。

退職は、意外とアッサリだった。
引き止めもない。引き継ぎも2時間の申し送りだけ。新人がもっている仕事なんて数少ない。病院側も退職処理に慣れていた。毎年たくさんの看護師が辞めるから。ちなみに同期12人中5人が1年で辞めることになり、3年後に残っていたのはたったの2人・・。

こうして最初の職場は、予想以上にアッサリ辞められた。
(もちろん送別会も無し・・あっても困るけど・・笑)


2回目の職場。2ヶ月で退職

次の職場は、近所の総合病院。
ハローワークの求人で見つけた。
新卒で退職して入職した病院(病床200・11診療科の中規模病院)

子供のころからお世話になっている病院で、いつも笑顔でニコニコしてキレイで美人な優しいナースが多く、子供のころの憧れであり、今思えば私が看護師になりたいと思ったキッカケだったかもしれない。最近リニューアルして建物がキレイになったし、働けたらいいなーって気軽に応募して、面接で「小っちゃな頃からお世話になってます。私の原点です!」なんて、うまいこと言ったら内定が出た。

でも3か月で辞めてしまった。

ドクターの異常なパワハラ、
それにストレスを溜めた先輩ナースからの嫌がらせ、
毎日3時間以上のサービス残業、
子持ちスタッフの休みすぎで独身にそのしわ寄せ、
だからなのか人間関係が最悪レベル。

3日目で「さすがにここは無理w」って思い、2週間目には転職活動してた。
就職自体を無かったことにできないかと本気で悩んだくらい。けど流石にすぐには辞められず、最悪な状況で2か月も働くことに。
この病院のことは、いま思い出しても動悸がするくらいに苦痛だった・・。


3回目の職場。4ヶ月で退職

3番目の職場は、介護施設。
フリー求人誌のタウンワークで見つけた。

友達から聞いた噂では、介護施設にしては給料がそこそこ良く、しかも福利厚生がかなり手厚くて、看護師に人気がある職場らしい。それが決め手となり転職した。
医療法人グループ内の広報誌に掲載された写真(医療法人グループ内の広報誌に期待の新人として掲載された写真。今となっては黒歴史以外の何物でもないが・・)

最初の1か月。
なかなか良い職場だと思った。
仕事は肉体労働ばかりで大変だったけど、看護が少ないからプレッシャーも少なく、施設全体の雰囲気もほのぼのだった。
自分に合っているって思った。

けど初給料でどん底に落とされた。

給料はそれなりに良いって聞いてたのに、手取りでたったの15万!
15万円じゃ家賃や食費、水道光熱費、奨学金の返済、携帯代を払うと残りが2万円ほど。
化粧品や服などファッションに回せるお金がほとんど無くなって、仕事中も休日も化粧せずスッピンになった。
冠婚葬祭や飲み会で急な出費があれば、マイナス確定で貯金が減っていくこともある。
看護師でも介護施設だと低給料なんだって思うけど、この施設は異常に給料が低かった。

でも求人票には月給22万と書かれていた。
面接のときにも確認したはず。それがなぜに15万!?
給料明細を見ると、保険や税金で引かれている他に「保養施設運営費?」が4万3千円も引かれていた・・。グループ法人で所有する保養施設の運営費。

その保養施設はサロンや温泉やカラオケや料亭が併設する立派な建物。
でも2度ほど行ったが、グループの理事一族が入り浸っていて最悪だった。休日には絶対に行きたくない。仕事帰りに行けば医師ばかり。行きたくても行けない。

つまり私が払う4万3千円は、理事長一族や医師へのお布施。
それを理事長一族の重鎮であるマダムに言ったら、ケンカになり「あんなゴミみたいな保養施設!給料返せっ!」と暴言を吐いてしまい、マダムを逆上させてしまった。

それが元で誰からも喋りかけられなくなり孤立。
辞めた。
2か月も続かなかった!
(人生最短!)


不正請求の新聞切り抜き(2年後、診療報酬の水増しと個人流用で理事長逮捕。今でも新聞を取ってあるくらい嬉しかった 笑)


4回目の職場。現職7年10ヶ月目

4番目の職場は、車で15分ほどの場所にある病院。
現職の病院(病床330・9診療科・設立110年の歴史ある病院・回復期リハで有名・地域がん診療拠点にも指定されている)

最初この病院は何となく避けていた。
「古いタイプの看護師が多く、体育系の新人教育があるのでかなりキツイ」と、友達からの噂で聞いていたから。

だけど初めて人材紹介に登録して一変。
かなりの優良病院だとわかった。
この病院には、人材紹介会社のアドバイザーが過去に転職支援をした看護師が3人くらい入職していて、その人達から病院の内情を聞き出してもらったのだが、
実際にはかなり人間関係が良くて、人を育てるという文化が昔から定着しているらしく先輩たちの面倒見が異常に良く、新人でも中途でも病院になじむためのステップアップOJTがシステム化されていて、さらに残業代もキッチリ支給されたり、有給も取りやすくて年に何回か2泊3日のプチ旅行に行けたり、いわゆる優良病院のため看護師がなかなか辞めず、求人が表に出ることはほとんどないらしい。

人材紹介って求人紹介だけかと思っていたけど、こういった病院の裏環境や病棟内の空気という「実際に働いてみてどうなの?」っていう病院の内情を聞き出してくれるのが、かなりありがたい。
で、それを聞いて「あっここ自分に合ってるかも」と思いはじめ、当初はまったく入職を考えていなかったこの病院に入職することを決意する。
(本当にたまたま求人が出ていた)

これが大正解。
環境でここまで変わるもんなんだなと。

60代の老いぼれドクターに多少のセクハラ癖があり鳥肌が立つこともあるが、不安だった人間関係は看護師の院内異動が活発なため人のつながりが固定化されておらず良い意味でアッサリしており新人でも輪の中に入りやすかった。体育系の先輩は多いけど「なんかあったら相談しなっ!」的な姉さんばかりで、インシデント起こしそうになったときいつも助けられてて、守られてるって安心感がすごい。ビクビクしない看護が、こんなにも気持ちが良いもんなんだって知った。

あと勉強会やセミナーは結構開催されるが、強制されているわけではなくあくまでも自主的。残業も30分~2時間以内、残業代も全額支給で、シフトは安定の3交代、子育て看護師のフォロー体制がシッカリしていて独身だけにそのツケが回ってこないし、看護師が辞めない病院だから人材豊富で仕事の負担はこれまでの病院に比べて圧倒的に少ないし、その影響なのか体育系の人が多い割には病院全体がふんわりした空気で、プライベートもさらけ出せる様なまったり感がある。
病院の同僚と(この病院に入職して4年目の写真。左が5歳上の普段怖いけどインシデントで必ず助けてくれるツンデレの先輩・真ん中私・右新卒2年目の後輩)

この病院は、人材紹介のアドバイザーから聞いていた話通りで自分がイメージにピッタリだった。
なによりも働いている先輩看護師たちがすごく良い。
だから過去3回の職場で感じていた「あっダメかも・・」がまったく無く、逆に「ここで看護の腕を磨いてみたい・・」なんてガラにもなく思うほど。

それくらい先輩たちがカッコよく見えたし、私もそうなりたいって強く思えた。
新卒が転職する一番のメリットは、こういった目標にできる先輩ができることなのかもしれない。

目標とする人ができれば人は成長できる。
私は運よくそんな先輩たちを見つけられ、可愛がられ、教えられ、仕事を任され、失敗しては助けてもらえ、患者さんからの「初ありがとう」に一緒に泣いてもらえ、看護の本当の楽しさを教えてもらえ、自分が看護師として成長している感がハンパない。
嫌々働く病院で3年耐えてようやく成長できることを、半年で達成できたくらいに。

「なんで新人なのに転職するの?」って聞かれたら、
「看護師として成長できるから」って言える転職だった。

これから定年まで30年以上続く看護師人生は、新卒のたった3年間で大きく変わる。
誰でも平等に与えられる3年間だけど、学べることは環境にって全然違うから。
「3年後に考えよう」「一生懸命頑張れば何とかなる」「今の病院でも学ぶことはある」なんて、ステレオタイプの思考停止な考えじゃ、取り返しがつかなくなる。

実際に、成長している同期と、今の自分を比べてみればよく分かるんじゃないだろうか。

私は新卒1年目で、4つの職場を転々とした。
その結果として、こんな私でも7年務められる今の病院を見つけられ、主任まで任されるようになった。
病院の同僚と(去年の冬に某雑誌に掲載された写真・新人の看護研修指導中)

今の病院が嫌なら、とりあえず転職活動してみたらいい。
「転職する、しない」にかかわらず、今まで見えなかったことが見えてくるし、気分も楽になるし、必ず何かが変わるから。


新卒で3年耐えろの不条理

仕事がイヤ、職場がイヤ、上司がイヤ。
それでも3年耐えろってのは、よく聞く。
とくに新人のころは、どこにいっても3年耐えろって言われた。

けど3年耐える根拠って何なのか?

逃げ癖が付く?
今は嫌でも慣れる?
転職すると将来に悪影響?

嫌な病院で消極的に働くよりも、自分に合った病院で積極的に働いたほうが、スキルも経験も、給料も、人望も付いてくる。

結局、3年も必死に耐えて誰が得をするのかといえば、
長く働かせたい病院だったり、
辞められると管理能力を疑われる上司だったり、
仕事が増える先輩だったり。

ハッキリ言って「3年耐えろ」ってのは、病院や管理者側の都合でしかない。


新卒の立場から言えば、
  • なぜ20代の貴重な時間を、苦痛に奪われなきゃならないの?
  • なぜ3年も無駄な時間を過ごして、同期に差をつけられなきゃならないの?
ってこと。


そもそも先輩たちにはこの病院が合っていたけど、自分には合わなかっただけの話。

職場は、恋愛と同じようなもの。
人と人のつながりだから、必ず合う合わないがある。
付き合ってみると「何か違うな・・」と気が付くこともある。
そういった時は、ダラダラと付き合うのではなく、スッパリと別れて次の恋愛を探しに行くと思う。

「一緒に過ごしたい」と思える男性との時間のほうが遥かに価値がある。

つまりは今の病院には3年耐える価値があるのかどうか?
仕事が楽しいと思える病院なら、3年頑張るのがベストだろう。
仕事が苦痛だと思える病院なら、3年も耐えるより、転職も考えておくのがベストだろう。


そもそも新卒が転職できるの?

新卒で転職する一番の不安は、雇ってくれる病院があるかどうか。
看護以外の一般職だと、退職した新卒を雇ってくれる会社は、スキルや経験の面から言って、労働条件が悪くなるし、求人も少ないし、必ず不利になる。

しかしこれは「一般」の場合の話。

私たちは資格を持った看護師である。
看護師は、今もこれからも圧倒的に不足していて、どこの病院も足りない。だから経験が浅い新卒であっても、どこの病院もウェルカム状態なのだ。

(看護の仕事は大量にある。条件の良い病院も探せばある)

確かに最初は不安も持っていた。
自分には何のアピールポイントも無いと思っていたから。

でも実際に転職活動して驚いた。
新卒であっても雇ってくれる病院は多いし、あえて新卒で辞めた看護師を狙ってる病院すらある。

普通、私のように新卒1年目で何回も転職してる新人を雇ってくれる会社はない。

だがそこは腐っても看護師。
新卒であろうが、転職回数が多かろうが、病院選びで困ることはない。

もちろん大学病院や国立病院はもう無理だろう。
でもそういった病院で働く気もない。
ごく普通の病院でいい。

つまり新卒であっても、看護師なら転職先は簡単に見つかる。
むしろ看護師不足の今なら、病院を選り好みできる。


転職したら余計に悪化するんじゃ・・?



「転職して大丈夫かな・・」

転職を考える人なら一度は悩む。
ニュースやワイドショーでは、悲惨な転職事情がよく流れている。
転職に有利なはずの、若い20代でも苦しむ人はいる。

でも20代で転職に失敗するほとんどは「情報不足」が原因。

転職に失敗するのは「思ってたイメージと違った・・」ってとき。
職場は、働いてみないと分からないってよく言われるけど、まさにその通りだから。

転職に成功する人は「働いてみないと分からない情報」を事前に手に入れ、働くイメージをして「やっていけそうだ!」と確信しなければ就職しない。

つまり「転職して今以上に悪ならない」ためには、こうした「働いてみないと分からない情報」を手に入れればいい。


新卒の転職でベストなタイミングは?



「転職時期はいつが良いのか?」

一般的には、3月末が良いと言われている。
実際に病院側に退職の意思を伝えると「3月まで待ってほしい」とよく言われる。新しい看護師が入職してくるタイミングで退職させて、スムーズに業務を回したいからだ。

だけど少しでも辞めたいと思うなら、今すぐ転職活動をしておいたほうがいい。

もちろん病院に迷惑を掛けないために、3月末まで頑張るのもアリだと思う。
(就業規則を盾に、3月まで強引に働かせる病院もあるけど・・)

でも辞める予定の病院で働き続けてもメリットは少ない。
それどころか遅くなればなるほど、今後のキャリアや給料に悪い影響が出てくる。
3月は転職者も多く、良い求人はすぐに取られてしまう。

賢い人ほど、合わない職場に見切りをつけるのも早い。
少しでも早いタイミングで転職活動を始め、無駄を少なくしようとする。
たとえ3月まで退職を伸ばすにしても、転職活動だけは今すぐ始めたほうがいい。


転職を迷っている時は?



「転職したいけど・・」
「でもまだ迷っている・・」

転職の決断は、確かに悩みどころ。
特に初めての転職は迷いも大きくなる。

そういった時は選択肢を増やしておくと良い。
「今の職場に残る」という選択肢しかなければ、逃げる先もなく精神的にかなり辛い。
でも別の選択肢を持っておけば、「限界がきたら辞めればいい」という心の支えにもなる。

その選択肢の1つが「転職」である。
この選択肢をいつでも使えるよう準備をしておいたほうがいい。

選択肢があるだけで「転職する・しない」に関わらず、良い結果が生まれてくる。
今の病院に縛られる圧迫感が無くなったり、心に余裕ができたり、客観的で合理的な判断ができるようになったり、将来設計の幅が広がったり、他の病院を知ることで今の病院で頑張ってみようと思えたり。

だから私は「新卒はどのタイミングで転職したらいい?」と聞かれたら、「少しでも辞めたいと思うなら、今すぐ転職活動をしておいたほうがいい」と答えている。


転職活動はやっぱりハローワーク?


転職にはハローワークが一般的だ。
その他、看護協会、求人サイト、求人誌などもよく利用されている。
求人を探して、良さそうな病院があれば応募する。

でもこれだと失敗する。

失敗する看護師のほとんどが求人票しか見てない。
私自身、求人票だけで判断して失敗したパターン。
新卒で入職した病院も「先生に勧められたから」というだけで、病院を詳しく調べもしなかった。

もちろん病院のホームページを見たり、実際に病院に行ってみたり、噂話を聞いたりもした。
でもそれでは病院の表面しか見えない。

私たち看護師が知りたいのは、もっと病院の内面的なところ。
実際の仕事内容だったり、看護師のドロドロな人間関係だったり、劣悪な師長や先輩がいないかだったり、病院のカルチャーや雰囲気だったり、ドクターや師長や先輩のパワハラ問題だったり、残業代やボーナス額の本当のところだったり、毎年の昇給額だったり、サービス残業させられるのかだったり、委員会の強制有無だったり、休日にセミナーや講習会に出席しなきゃならないのかだったり、子育て看護師の急な休みが独身にばかり回ってこないかだったり、病院のインシデントに対する考え方だったり、連休が取れるのかどうかだったり、シフト体制だったり、夜勤の回数だったり、新人の教育体制をどのようにやっているかだったり。

本当に知りたいのは、実際に働いてみないと分からない情報。
求人票に書かれている月給や勤務時間だけじゃ分からない、リアルで生々しく現実的な病院の本当の姿を知れる情報がほしい。

そうすれば「自分がこの病院で働いたらどうなるか?」を頭の中にリアルに再現でき、転職後の「あっ思ってたイメージと違った・・」という失望を無くせるから、転職で失敗することも無くなる。

つまり転職活動は、求人票を見るだけじゃダメ。
病院のリアルな内情を集めなくてはいけない。


リアルな情報ってどこで聞けるの?


新卒に限らず、病院のリアルな内情は、友達経由で聞くことが多い。
友達が実際にその病院で働いていたり、または昔働いていたり、友達の友達が働いていたり、友達が聞いた噂だったり。

もちろん噂レベルでたいして役に立たない。
それどころか変な先入観を持ってしまい、客観的な判断ができなくなるデメリットすらある。

情報を集めるなら、沢山の人から話を聞いた方がいい。
客観的に判断できる。

それには、顔の広い先輩ナースが望ましい。
外部のセミナーや講習会に積極的に参加して、院外の看護師ネットワークを持っているような人。
転職したい病院で働いている看護師を紹介してもらい「ランチをしながら病院のリアルな内情を聞き出す」なんてことができる。

でも現実的には、そうした先輩と知り合いになるのは難しい。

そういうときは人材紹介会社を利用する。

人材紹介は、その名の通り「企業と人材」の橋渡しをする会社。
最近は、看護師不足に困っている病院が多すぎて、「看護師専門の人材紹介会社」があるくらいだ。
この人材紹介を使うと、アドバイザーと呼ばれる人たちが担当に付いてくれ、気になる病院のリアルな内情を手に入れられるというわけだ。

(過去に転職をサポートした看護師から情報を聞き出してくれる)

つまりリアルな病院事情は、友だち経由の噂じゃなく、実際に働いている看護師に聞かなければいけない。病院に行って働いている看護師さんに勇気を出して声をかけてみたり、顔の広い先輩に気になる病院の看護師を紹介してもらったり、人材紹介会社のアドバイザーから聞いたり。

知らない看護師に話しかける勇気が無くて、相談でき頼りになる先輩がいないなら、人材紹介会社を利用するのが手っ取り早くて良いだろう。


人材紹介は敷居が高い?

「1年目で人材会社は…」

確かに人材紹介と言えば、敷居が高いメージがある。
私もそうだったし、最近の新人の子に聞いても、皆そう言う。

実際にベテランやエース看護師がよく利用するらしい。

けど1年目の私が実際に登録してみて分かったのは「敷居はかなり低い」ってこと。

逆に「新人の看護師さんに来てほしかった!」と、かなりの歓迎ムードだった。
「若い人材がほしい病院は多いが、新人看護師ほど遠慮をして、なかなか登録してくれない」らしい。

(お世話になった転職アドバイザーのTさん。頼りになる親戚のおじさんタイプ)

だから私が登録したときは大歓迎された。
アドバイザーの方が熱心に転職のイロハを教えてくれた。
情報提供だけじゃなく、希望条件のヒアリングから求人紹介、病院の情報収集まで丁寧にやってくれ、転職は「情報が1番重要」ということも教えてくれた。

個人ではとてもここまで出来なかった。
求人を紹介してくれるだけのハローワークとも違った。

しかも無料で利用できる。
(後で聞いた話だが求職者から金を取るのは法律違反になるので完全無料らしい。病院から求人費を取っているとのこと)


求人紹介されると断りにくい?

人材紹介は、求人を断りにくいというイメージがある。

確かに私も最初はそうだった。
親切なアドバイザーの方から熱心に話をされると、さすがに断りずらいと思っていた。

でも実際は違った。
紹介される求人は、あくまでも「こんな求人が出てきたよ」っていう程度。
ピンとこなければ受流す。

強制されるどころか「沢山求人を見て、良さそうな病院があれば教えてください」とアドバイザーの方から言われていた。

それでも私は、毎週メールで送らてく求人を流しまくっていたので、アドバイザーの方に「断ってばかりで申し訳ないです」と言ったら、「いえいえ。それが転職活動ですから気にしちゃダメです」とアッサリした回答だった。

アドバイザーTさんの話では、こういったサービスに登録しても、実際に転職する看護師は半分もいないらしい。
結局、希望する求人がなかったり、転職しなかったり、知り合いに病院を紹介してもらったり。

でもアドバイザーのTさんは「それも全然ありです」と言っていた。
(いつも笑顔だったTさん。こういった方にサポートしてもらえれば転職で失敗しないと思う)

無理に転職してすぐに辞められると評判が悪くなるらしい。
だから無理強いはしないし、その人に合った病院が出てくるまで粘り強くサポートするそうだ。

つまりアドバイザーの方達は「情報は惜しみなく出すけど、慌てなくても大丈夫ですよ」というスタンス。
気に入った求人が出てくるまで待ち続けても全然大丈夫だった。


人材紹介を選ぶ基準は?

日本には3000を超える人材紹介会社がある。
その中で「看護師専門」なのは100社ほど。
それでもどこを選ぶのかは難しい。

中には詐欺まがいの会社もある。
(悪質だった某業者の雑居ビル。詳しくは書けないがお金を要求されたり、無理やり面接を受けさせられたりした)

では人材紹介会社を選ぶ基準はどこなのか?
利用して分かったのは3つのポイントがあるということ。

1・求人量
2.アドバイザーの力量
3.情報量

まずは求人量。
求人量は多いほど、自分に合った病院を選びやすくなる。
その量は大手ほど多く、零細ほど少ない。
その差は圧倒的。
10万件以上の求人を持つ大手がある一方、おそらく10件~30件ほど持っていないであろう業者もあった。


次にアドバイザーの力量。
転職アドバイザーの方のサポートスキルは、人によってピンキリ。
Tさんのように手厚くサポートしてくれる人がいる一方、無理やり面接を入れたり、希望にまったく沿わない求人ばかりを紹介されたりと酷い人もいた。
大きな会社ほどしっかり教育体制が整っているらしく、良いアドバイザーさんに当たる確率は高い。


最後に情報量。
これは意外と見過ごしがちだけど、かなり重要なポイント。

病院のリアルな内情を聞けるか、聞けないか。
転職の成否は「働かなきゃ分からない情報」を事前にどれだけ入手できるかに掛かっている。

何度もくどいほど書いているが、転職してからの「こんなはずじゃなかった・・」を無くすには、働からかなきゃ分からない病院の内部情報を事前に手に入れるのが大事。
自分が働いていけるかどうか、自分の希望をどこまで満たしてくれるか、自分のやりたい仕事があるか、自分が絶対にやりたくない仕事がないか、自分が生理的にダメなことがないか、などを見極めるしかない。

内部情報が手に入れられない転職は、ギャンブルである。
恋愛に例えれば、表面的な情報しかない「ナンパやコンパで知り合った男性」はある意味ギャンブル。
だけど「学校やバイトで知り合った男性」は、内面を知ったうえで付き合うため、長続きしやすい。

もちろん恋愛であれば、そのギャンブルを楽しむこともできる。
でも仕事でそれを楽しむのは難しい。

人材紹介会社を選ぶときは「病院の内面を調べてくれるかどうか」が重要なポイントになる。


どの会社でもリアルな内情は聞けるの?

私はどの会社もリアルな内情を提供してくれると思っていた。

でも実際には情報を持っていない業者の方が多かった。

例えば「某赤十字病院の詳しい事情分かりますか?」と尋ねたことがある。
アドバイザーTさんは「求人票には月給28万って書かれてますがかなり激務なICUの話で、内科病棟は月給22万円ほどでさらにはサービス残業が1日2時間ほどあるそうで、条件は良くないかもしれません」とかなり具体的に教えてくれた。

(Tさんは色んな資料を見せてくれた)

でもとある業者は「求人には月給28万って書かれてますから、おそらく残業代を入れたら30万円近くになります」と、求人票を見た予測しか答えてもらえなかった。
「働いている看護師さんから話は聞けませんか?」とさらに尋ねたところ、「それは無理ですよ」と冷たく却下された。

つまり情報を持っている会社と、持っていない会社がある。
この違いは「サポートしてきた看護師の数」が関係するようだ。
サポートした看護師が多ければ情報が集まる。
逆に少なければ情報が得られない。
(現役看護師の方から話を聞いてくれる)

また会社によって情報には偏りがあった。

例えば、
  • ごく一部の病院しか情報がない会社
  • 介護施設には強いけど、病棟系には弱い会社
  • ほとんど情報がない会社
  • どの病院でも提供してくれるが、内容が薄い会社
  • エリアは限定されるが、内容が濃い会社

リアルな内情は、どの会社からも聞けるわけじゃなく、一部の優良な会社だけと思ったほうがいい。
ヘタな会社を選ぶと、転職に失敗する可能性が高くなる。

もちろん情報を持っていない会社でも、ハローワークにはない良い求人があった。
でも濃い情報をくれる優良会社と比べてしまうと、どうしても見劣りしてしまう。

せっかく人材紹介を利用するなら、求人だけではなく、病院の内情もしっかり調べてくれる会社を選んだほうがいい。



オススメの人材紹介はどこ?

人材紹介会社の良し悪しは、見分けるのが難しい。

たいていの場合、利用してから良い会社なのか、悪い会社なのか気づく。
そのため利用した先人に評判を聞けば間違いも少なくなる。

私が利用したのは7社。
その中で、シッカリ情報提供してくれた3社を紹介する。
最悪だった4社は、紹介する価値もないので除いておく。


1位.看護のお仕事


7社の中で一番良かった。
(アドバイザーTさんの会社)

求人数が圧倒的に多く、病院の内情を1番教えてくれた。
月間の利用者数が20万人もいる。

私が3回目の転職でようやく成功できたのはココのおかげ。

ここは全国12万件もの病院求人を持っているのが、すごい良い。
外来のみの小さなクリニックから、大きな総合病院まで、幅広い情報をどんどん教えてくれる。

リアル情報以外にも、求人のマッチング力、アドバイザーさんのヒアリング力、病院への交渉力、テキパキした面接の段取り、履歴書や経歴書の書きかた指導などサービスの質がとにかく高い。そのためなのか利用者満足度が95%を超えるらしい。その質の高さが評判を呼び、利用者が日本トップとなり、圧倒的な情報量となっているようだ。

「他の人材会社ではかなわない」というレベルの完成度だった。

転職するなら、間違いなくオススメ度No1。
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2位.医療ワーカー

次によかったのが、医療ワーカー。
病院のリアル情報も、積極的に提供してくれた。

ただし、まだサービス開始から日が浅いためか、求人が少なめだった。
この辺りは看護のお仕事が多すぎるってのもある・・。

でもその分、担当さんは厳選した求人だけど紹介してくれる感じ。
誠実な人だったし、気持ちよく利用できた。

医療ワーカーは看護のお仕事と並行して、サブ的に利用するのが良かった。


3位.マイナビ

チョット微妙だったんだけど、病院のリアル情報を提供してくれるという点では、まあ良かったといえばよかったかな。
ただし問題なのは情報の出し惜しみというか、「情報集めてみますけど、今度こそ決めてくださいよ?」的なオーラがビンビン伝わってきて、なんだか使いずらかった。
看護のお仕事みたいに「ドンドン聞いてくださいね!」的な、開放感を出してくれないと、看護師は逃げていくと思うけどな・・。
あと関東、関西、東海限定だったし。


まとめ

長く書きましたが、私が伝えたかったのは以下のことです。

  • 新人看護師でも辞めたいなら、遠慮なく転職しよう
  • 3年も耐える必要はまったくない
  • ただし転職で失敗しないために病院のリアル情報を集めよう
  • そのためには顔の広い先輩か、人材紹介を利用する
  • 人材紹介は、新人でも大歓迎される
  • 使ってみて一番良かった人材紹介は看護のお仕事だった
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