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看護師の仕事に「資格」を活かす

医療の分野だけではなく、世の中にはたくさんの資格があります。
それらを上手に活用し、キャリアアップのためにステップアップしましょう。


資格取得の効果

資格取得した看護師100人にたずねてみると、約7割以上の看護師が資格取得後、何らかの効果を感じています。
まず、資格が持つ代表的な「効果」について考えてみましょう。


知識・スキルを身につける

多くの資格は、取得に向けて検定支援や認定試験、講習などが行われています。合格するためには、当然 勉強が必要になります。
また、講習会が実施されているものや、実習やレポート提出が必要なものもあります。
これらの過程で得られた知識や技術などが、日々の仕事に繋がった場合、「仕事に役立った」と実感できることがあります。
つまり、資格そのものよりも知識や技術を得てきた経験にこそ、価値があると言えるのです。
ただ多忙な毎日の中で時間を割き、自分から資格取得に取り組んでいくのは、容易ではありません。
そんな中、試験日が決まっていたり、要点をまとめた参考書や問題集が利用できる資格は、自分にやる気を起こさせるうえで非常に効果的です。
資格取得を目指して取り組んでいたら、自然と仕事に必要な知識や技術が身についた…それが資格の効果です。


知識・技術は、ひとつの物差し

さまざまな仕事において自分のキャリアを説明する際に、最も多いのが経験年数です。
「看護歴10年」「循環器病棟で5年勤務」など、自身のキャリアを説明した経験があるのではないでしょうか。
しかし、その人が持っている知識や技術の量は、経験年数だけでわかるものではありません。
それに対して資格は、認定を行う学会や団体などから「一定の専門知識や専門技術を持っていると認められた」というこことを意味しています。
いわゆる資格が、その人の物差しとなり専門的な知識や技術を持っているということを証明してくれます。


経験を組み立てる

資格取得に向けた勉強会の中では、その分野における研究の歴史など、仕事には必要のないと思われる内容も出てきます。
しかし、その仕事には関係のない歴史、経緯、研究結果にも、繋がりを持っているのです。
日々の仕事上で得る知識は、必ずしも順序通りではありません。目の前の仕事を通してランダムに覚えていくことがほとんどです。
また、「これまでの経験上、こうした方が良いという」といった経験知もあります。

資格取得に向けた勉強では、これらを順序立てて学ぶことができます。
また、経験から得た知識が資格取得へ繋がることもあります。
つまり、順序立てて知識を習得できるわけです。現場で習得した知識は順序立てて勉強することで、それまでの不安や疑問を解消し仕事に対する自信に繋がります。
また断片的な知識が整理されることで、次へとステップアップできるきっかけとなります。


仕事に繋がる資格を理解することがポイント

さまざまな効果が期待できる資格ですが、アンケートでは17%の人が「何も変わらない」と回答しています。
その原因として考えられるのは、資格を取る「目的」です。
「知識・スキルを身につける」「知識・技術は、ひとつの物差し」「経験を組み立てる」という資格の効果は、分野を超えて多くの知識に当てはまります。
それに対して、「仕事に役立てたい」ために資格の取得を考えている場合、これらの効果を表す言葉の前に「仕事に必要な」という言葉を付け加えることになります。
当たり前のことですが、案外見落としがちなポイントです。
「将来、役立ちそう」「持っていたら有利」という動機から資格取得を目指し、いざ資格取得してみたら「仕事に役立たない。期待外れ」というのは、
仕事と資格の関連性を考えずに資格取得をしてしまったからと言えます。

せっかく苦労して取得した資格だから、仕事に活かしたいと思うのは当然のことです。
とはいえ、まったく関連性のない分野の資格を仕事に活かそうと思っても、やはり無理があります。
きっかけは何であれ、もし「仕事に活かしたい」という目標があるのなら、「どんな資格なのか」「どんな知識が得られるのか」「その知識は、どう仕事に関係するのか」を
しっかり調べておく必要があります。


資格はオールマイティではない。あくまでもきっかけ

看護師の資格がないと、看護師としての仕事をすることはできません。
医師や弁護士も同じです。これらの資格は、一定の専門知識や専門技術を身に付けた人だけに、仕事を任せることができる資格です。
それに対して、取得した人も取得していない人も、同じ仕事ができる資格もあります。
この点を十分に理解しておかないと「資格を取ったのに、仕事内容が変わらない」といったことになります。
また、「給与は、取得した人も取得していない人も同じ」といった不満も生まれることになります。
これも資格に対して大きな期待があったり、資格に対しての誤解など、資格と仕事の関連性をよく理解していなかった結果になります。。

職場によっては、資格取得に対して取得支援制度があり、資格手当が支給されている場合もあります。
例えば、勤務する職場が学校の校舎であるにもかかわらず、「資格取得=昇給、昇進」と考えると、期待外れでしょう。
ここで重要なのは、資格はあくまでもきっかけだということです。
「資格取得に向けて勉強する→知識、技術が身につく→仕事のスキルアップ」という過程の結果として、昇給や昇進に繋がるのです。
大半の資格に即効性はありませんし、オールマイティでもありません。それが資格というものです。
資格は、さまざまなところで自分を成長させ、目標を達成するためのものです。
キャリアを積むうえで、資格は役立つ「ツール」として利用しましょう。

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